女子7種競技は激闘 史上最少点差での決着 英国のジョンソントンプソンが2度目の優勝

[ 2023年8月21日 07:16 ]

陸上・世界選手権第2日 ( 2023年8月20日    ハンガリー・ブダペスト )

米国のホールに歩み寄った英国のジョンソントンプソン(AP)
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 女子7種競技は後半の3種目を行い、最後の800メートルを残した時点で2019年ドーハ大会の覇者でもあるカタリーナ・ジョンソントンプソン(30=英国)がトップに立っていたものの、2022年オレゴン大会3位のアンナ・ホール(22=米国)とはわずか43点差だった。

 “クイーン・オブ・アスリート”の称号がかかった800メートルではホールが先行。2分4秒09の1位でフィニッシュして1053点を獲得したが、食い下がるジョンソントンプソンは自己ベストの2分5秒63をマークして2位となって1030点。結局7種目の合計では6740点と6720点で、ジョンソントンプソンが世界陸上のこの種目としては最少点差(20点)で2度目の優勝を飾った。

 あと1秒5以上遅ければ金メダルを逃したレース。3年前にアキレス腱を断裂していたジョンソントンプソンは「最も疲れた大会のひとつ。メダルはもう持っていたけれど今回は格別。アンナは死に物狂いで800メートルに挑戦してくるのがわかっていたし、精神的に負けないようにしました」と感無量の面持ちだった。

 激闘のレースが終わると、死力を尽くした2人は仰向けになって倒れ込み、そのあとホールにジョンソントンプソンが近づいて膝をついたまま抱擁。健闘を称え合った2人の姿は場内の観客だけでなく、世界中で共感を呼んでいた。

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