林享氏 本多はドルフィンキック2つ目を強化すればタイム向上する

[ 2023年7月27日 04:30 ]

水泳世界選手権第13日 ( 2023年7月26日    福岡 )

銅メダルを獲得し、笑顔の本多(撮影・平嶋 理子)
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 【林享の目】本多はラスト5メートルで失速した印象だが、しっかりメダルを確保したのはよかった。予選から決勝まで自分のペースを守って泳げていた。

 課題は前半だ。最初の100メートルを54秒29で入ったが、優勝したマルシャンは53秒59。本多は後半に強い選手ではあるが、もう少し前半のスピードをつけないと置いていかれる。マルシャンと同じくらいのタイムで入りたい。技術的にはマルシャンら世界のトップ選手と比べると、2回打つドルフィンキックの2つ目がやや弱い。ここを強化していけば、まだまだタイムは向上すると思う。

 来年のパリ五輪では若いマルシャンはさらに記録を上げてくるだろう。今回欠場した世界記録保持者のミラクらとの金メダル争いは1分50~51秒台になると予想する。前半のスピードを磨いて、金メダル争いに加わってほしい。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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