高安、出稽古で中村泰輝と22番 大器の“圧”を受けまくり「ガンガンきますから。いいですね」と評価

[ 2023年4月26日 17:32 ]

中村泰輝をこん身の力で寄り切る高安  
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 大相撲の平幕・高安(33=田子ノ浦部屋)が26日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋に出向き、十両・友風(28)、夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)で幕下10枚格付け出しデビューを予定している注目の中村泰輝(22)と連続で26番取った。

 二所ノ関部屋での稽古は春場所前以来となった高安は「若い力士とやるのは刺激になる」と「大の里」のしこ名をもらったアマ横綱とは22番取った。稽古後は激しく息をしながら「疲れた」と漏らすも、約40分間、土俵で汗を流し「調子も上がってきました」と笑顔を見せた。

 若さを武器にぶちかましを主体に圧力をかけてきた中村に対し、高安は重い腰で受け止めつついなしやはたきで対処。しかし、後半は徐々に疲れが見え始めるとあっさりと寄り切られる場面が増えた。中村とは10勝12敗。まだ足首が回復途上とあって「もう少し前に出る相撲が取れないと。まだまだですね」と課題も口にした。1メートル92、177キロの体格を生かし、がむしゃらに出て来た中村に関しては「ガンガンきますから、(勢いがあって)いいですね」と評価。二所ノ関部屋は実家のある土浦市からは15分の距離だが、自宅のある東京都内から1時間以上かけての出稽古。「グイグイ来る相手に自分がどう対処するか確かめられた。時間をかけて通うだけの意義はあった」と充実した笑みをのぞかせた。

 ぶつかり稽古では中村に胸を出すと稽古の締めには二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)に懇願し、胸を借りた。かつての兄弟子に思い切りぶつかり転がされると清々しい顔で「何万回も当たった胸ですから、ありがたいことですし、自分の気持ちも高ぶります」と振り返った。

 「強い人とやりたい」をテーマに出稽古を重ねるベテラン33歳。「明日は霧馬山とやります」とどん欲な姿勢をのぞかせていた。

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