金谷 日本人3人目の欧州ツアー制覇射程圏 2差4位浮上 今季2勝目へ「チャンスは十分ある」

[ 2023年4月23日 05:10 ]

男子ゴルフツアー ISPSハンダ欧州・日本トーナメント第3日 ( 2023年4月22日    茨城県 石岡GC=7039ヤード、パー70 )

<ISPS HANDA・3日目>10番、ティーショットを放つ金谷(撮影・藤山 由理)
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 2打差5位から出た金谷拓実(24=Yogibo)が4バーディー、1ボギーの67で回り、通算11アンダーで首位と2打差の4位に浮上した。青木功、松山英樹に次ぐ日本人3人目の欧州ツアー制覇、2月に初優勝したアジアツアーに次ぐ今季2勝目を視界に捉えた。66で回った星野陸也(26=興和)も連続60台記録を17ラウンドに更新し、同じく通算11アンダーの4位。アーロン・コカリル(31=カナダ)が通算13アンダーで首位に立った。

 硬く仕上がったグリーン上でピン横1メートルに止めた。最終18番。金谷は残り150ヤードから9Iを握り、最高のショットを放つ。「フォローも吹いてましたしチャンスはあると思ってました。良かったです」。ビッグタイトルに望みをつなぐバーディーを決め、右手でガッツポーズした。

 この日も「心拍数」は乱れなかった。11番では第1打を左の林へ曲げた。直後、あえてゆっくり歩く金谷の姿があった。今年からコース上でも食事中でも映画館でも「心拍数を意識して同じスピードで生きる」ことを志す。ミス後も慌てることなくフラットなメンタルを保ち、好スコアにつなげた。

 2月にはインターナショナルシリーズ・オマーンを制し、アジアツアーで初V。欧米に主戦場を移した昨季は優勝から遠ざかり下を向くことが多かったが「今は自信があります」と力強い。欧州ツアーを制すれば日本人3人目。大陸を股にかけた今季2勝目へ「チャンスは十分あると思う」。金谷は淡々とバーディーを重ねる。

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2023年4月23日のニュース