“令和の怪物”落合が朝乃山に惜敗も館内沸かせた!「もっと強くなりたい」初めての15日間を終え決意新た

[ 2023年3月26日 16:10 ]

大相撲春場所千秋楽 ( 2023年3月26日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所千秋楽>朝乃山は上手投げで落合(右)を破る(撮影・奥 調)
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 史上最速の所要1場所で新十両昇進を果たした落合(19=宮城野部屋)が元大関の朝乃山(29=高砂部屋)に敗れ、10勝5敗で初めての15日間を取り終えた。

 左を固めて当たった落合は朝乃山に一瞬右を差されかけたがすぐに巻き替えてもろ差し。左上手を与えないように左の差し手を深くして横に食らいついて攻めていくと、防戦一方の朝乃山は抱えてしのぐ展開に。落合が右から振って崩して攻めていったが、最後に右上手を取られて投げられ土俵上で仰向けに。元大関を相手に大健闘した19歳へ、満員の館内から惜しみない拍手が贈られた。

 惜敗した落合は「負けたことが悔しいです」とまず一言。「朝乃山関に絶対に右を差させないことと左(上手)を取らせないということはできた」と狙い通りの展開だったが、最後の場面で「相手との距離が少しできてしまった」と悔しがった。

 十両“最下位”の西十両14枚目ながら“最上位”の東十両筆頭と対戦。「ありがたい思いしかなかったですし、絶対勝つという気持ちでした」。元大関と対戦できることに感謝しつつも、臆することなく立ち向かっていった。

 まだデビュー2場所目。関取として戦い抜いた初めての15日間を「全てが勉強になりました。本当に命懸けじゃないと勝てないと痛感しました」と振り返った。それでも立派な2桁勝利。「2桁を達成できたことは素直にうれしいけど、また次の場所に向けてこれからが勝負だと思っている。もっと大勝ちしたいというよりは、もっと強くなりたいという思いです」。新十両場所を取り終えた“令和の怪物”は、すぐに前を向いてさらなる精進を誓った。

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