玉正鳳 新十両昇進でも玉鷲の付け人兼任へ 関取2人序二段2人“少数精鋭”の片男波部屋

[ 2023年3月4日 13:42 ]

三番稽古を行う玉の寅(左)と玉天翔(中央)を見つめる、白まわしの(左から)熊ケ谷親方、玉鷲、玉正鳳(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の新十両・玉正鳳(29)が4日、所属する東京都墨田区の片男波部屋で春場所(12日初日、エディオンアリーナ大阪)へ向けての稽古を行った。

 所属力士4人のうち、玉正鳳と幕内・玉鷲(38)の2人が関取という少数精鋭の部屋。玉正鳳は番付発表翌日の2月28日から関取の象徴である白まわしを締めている。黒まわしの序二段2人に対し、土俵に降りて胸を出す熊ケ谷親方(元幕内・玉飛鳥)も含めて3人が白まわしという珍しい光景が見られた。

 これまでは玉正鳳、玉天翔、玉の寅の3人が玉鷲の付け人だったが、春場所からは玉正鳳にも付け人が付く。しかし人数が足りないため、玉正鳳には序二段力士1人、玉鷲には序二段力士のもう一人と玉正鳳が付くことになった。玉正鳳は関取でありながら付け人の仕事も兼任。付け人1人を従えて取組に臨んだ後は、逆に付け人として玉鷲の身の回りの世話を行う。部屋では序二段2人と同じ大部屋で生活し、ちゃんこ番や掃除もまだ続けているという。

 入門から11年半かけてつかんだ関取の座。部屋での待遇がそれほど変わらないことに関しては「何とも言えないです」と苦笑い。それでも憧れの白まわしには「長い間待っていたので気持ちいいです」と満面の笑みを浮かべた。関取最年長38歳の玉鷲からは「番付が上がると力もついてくる」と、関取にふさわしい実力が伴うことを期待された。

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2023年3月4日のニュース