パシュート銀の高木美帆「最初の方でもっと何かできたのでは」 転倒した姉・菜那をかばう

[ 2022年2月15日 17:31 ]

北京五輪第12日 ( 2022年2月15日 )

涙する高木菜那(AP)
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 今大会5種目にエントリーする高木美帆(27=日体大職)が今大会3個目、通算6個目の銀メダルを獲得した。女子団体追い抜き(パシュート)でエースとして激走。ただ、金メダル直前で姉・菜那が転倒しての表彰台だけに、レース後のインタビューも表情は晴れなかった。

 「どの銀メダルも違う思いがあって、1500メートルの時とは違った悔しさというものはある」

 その言葉は、金メダル直前の「アクシデント」を指すものではない。あくまで隊列のリーダーとして、レース運びを悔いた。

 「私の中では、もっと最初の方で、もっとできたことがあったんじゃないかな、と。後半の戦いになる前に、チームにリズムをつくることができたんじゃないかという思いもある。まだ、どういう言葉で表していいか分からない。気持ちの整理をする時間が必要」

 敗戦の責任がラストシーンに集中するのを避けるように、美帆がレースを総括すれば、佐藤綾乃も「自分にも前半の先頭に出たところ、後半の前の人のサポートだとか、まだまだできたことがあったんじゃないかと反省することができた」と振り返った。高木美は1000メートル、高木菜と佐藤はマススタートと、まだ雪辱の機会を残している。

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