17歳・村瀬心椛が銅メダル「夢みたい。信じられない」 冬季五輪日本女子最年少の快挙

[ 2022年2月15日 11:34 ]

北京冬季五輪第12日 スノーボード女子ビッグエア決勝 ( 2022年2月15日    首鋼ビッグエア競技場 )

<北京五輪 ビッグエア女子決勝>1回目の試技をする村瀬心椛(撮影・小海途 良幹)
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 女子決勝が15日、行われ、村瀬心椛(ここも、17=ムラサキスポーツ)が銅メダルを獲得した。

 JKボーダーが快挙を達成。試合後は「夢みたい。信じられない」と笑顔をはじけさせた。「今まで、ここに来れたのも皆さんのおかげ。家族、友達、スポンサーの方々とか…私だけでとれたメダルではない。皆さんに感謝しかないです」と感無量の面持ちを浮かべた。

 13歳で出場した18年5月のXゲームのビッグエア(BA)では、同年の平昌五輪を制したアンナ・ガサー(オーストリア)らを抑えて史上最年少優勝。4年前は「年齢制限で出られず悔しかった」というが、現在同じ高校2年生のモーグル川村あんり(東京・日体大桜華高)よりも誕生日が遅く、今大会の日本代表選手団では最年少。10年バンクーバーのフィギュアスケート、浅田真央の19歳を大幅に更新する冬季五輪日本女子最年少メダリストとなった。

 魔物が棲むと言われる4年に一度の大舞台だが、「自分は他人を気にせずに滑ることを大事にしている」とメンタルの強さも“モンスター級”の村瀬。スロープスタイルでは予選を2位突破し、6日の決勝は大技挑戦も着地に失敗。10位に終わったが、「(五輪に)出られているのは皆さんのおかげ」と感謝も口にした17歳は、BAでも攻めの姿勢を貫き悲願のメダルを手にした。

 ◇村瀬 心椛(むらせ・ここも)2004年(平16)11月7日生まれ、岐阜市出身の17歳。4歳でスノーボードを始め、ジュニア時代から国際大会で活躍。18年5月にノルウェーで開催されたXゲームに13歳で出場して初出場初優勝。昨年10月のW杯ビッグエア開幕戦でW杯初勝利を挙げ、今季通算2勝。得意技はバックサイドダブルコーク1260。ムラサキスポーツ所属で、現在岐阜第一高2年。1メートル53。

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