引退ホワイトから平野歩夢に継承のハグ 「歩夢の時代が来た」現役最後の大会4位で終える

[ 2022年2月12日 05:30 ]

北京五輪第8日 スノーボード・ハーフパイプ男子決勝 ( 2022年2月11日    雲頂スノーパーク )

ショーン・ホワイト(右)と抱き合う平野歩(撮影・小海途 良幹)
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 競技の象徴だったスーパースターが、現役最後の大会を4位で終えた。ホワイトは2回目に代名詞「ダブルマックツイスト1260」を決め85.00点。逆転を狙って攻めた3回目は転倒に終わったが、会場は大きな拍手に包まれた。

 競技終了後には、自ら平野歩に歩み寄って祝福した。トリプルコーク1440は、ホワイト自身も習得を目指したこともあり「とてつもない。今日一番の大技だった」と絶賛。「歩夢の時代が来た。スケートボードとスノーボードを両立するなんて真のアスリートだ」。五輪出場5回、金メダル3回の王者が、新王者に未来を託した瞬間だった。

 事業やスポンサー収入など年収は1000万ドル(約11億6000万円)ともいわれるスノボ界の巨人。「もう彼らを倒すのではなく、支援していきたい」。競技を引っ張ってきた35歳の第一人者は、引退後もスノボの発展を見据えた。

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2022年2月12日のニュース