常翔学園 花園通算100勝!プレッシャーにも勝った 伝統のスクラムで6度目Vへ前進

[ 2022年1月1日 13:00 ]

全国高校ラグビー大会3回戦   常翔学園20ー12石見智翠館 ( 2022年1月1日    花園ラグビー場 )

<常翔学園・石見智翠館>後半 右中間に逆転トライ決める常翔学園・ファイアラガ義信ダビデ(中央)(撮影・成瀬 徹) 
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 常翔学園(大阪第1)が強化の原点でもあるスクラムで優位に立ち石見智翠館(島根)に逆転勝ちし、花園通算100勝を挙げた。

 先制トライを奪われるなど前半は5―12と受け身になってしまった。

 その流れを変えたのが伝統のスクラムだった。1トライを返し、10―12で向かえた後半15分、敵陣ゴール前5メートルの相手ボールスクラムを一気に押し込みボールを奪うと、NO.8ファイアラガが右中間に逆転トライ。一気に流れを変えた。

 高校はスクラムが1・5メートルしか押せないだけに軽視する高校も多い中、常翔学園はスクラム練習にこだわってきた。野上友一監督は「将来的なことを考えたら絶対に高校から練習しておいた方が選手のためになる」と、方針を変えることはなかった。

 多くの先輩たちも繰り返してきたスクラム練習。それが礎となり花園で白星を積み上げてきた。

 フランカー山本主将は「こういう状況を想定して練習してきた。結束力の強みです。スクラムで優位に立てた。成果が一番出た試合でした」と胸を張った。

 野上監督も「うちの強みが一番出たゲームでした。先輩方が積み重ねてこられた重み、100勝というプレッシャーの中で勝てたことはいい経験になりました」とホッとした表情を見せた。

 だが、これはあくまでも通過点。6度目の日本一奪回に向け、さらに強力スクラムに磨きをかける。

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