松村雄・吉田夕組 兄妹対決制し初優勝 妹・千秋に雪辱「自分たちの成長が実感できた」

[ 2021年3月1日 05:30 ]

カーリング 全農日本混合ダブルス選手権最終日 ( 2021年2月28日    青森・みちぎんドリームスタジアム )

初優勝し喜ぶ吉田夕(右)と松村雄(C)JCA IDE
Photo By 共同

 松村雄太(31=コンサドーレ)が、義妹の吉田夕梨花(27=ロコ・ソラーレ)とのペアで初優勝を飾った。決勝で実妹の松村千秋(28=中部電力)、谷田康真(26=コンサドーレ)組に10―2で圧勝し、22年北京五輪の出場枠が懸かる世界選手権(4月24日開幕、開催地未定)代表になった。両ペアは五輪代表決定戦(日程未定、稚内)に臨む。

 初の日本一を決めた松村雄が、ペアを組んだ義妹の吉田夕を抱きしめた。1次リーグ初戦で4―11と完敗した、妹・千秋とコンサドーレでチームメートの谷田に決勝でリベンジ。松村雄が「最後が一番いいゲームで勝てた」と言えば、吉田夕も「自分たちの成長が実感できてうれしい」と胸を張った。

 4人制で既に北京五輪代表の権利を得ている松村雄は、今大会ここまで精彩を欠いていたが、決勝で復調。3エンド終了で8―0と大量リードを奪い、勝負を決めた。今大会優勝なら北京の代表権を獲得していた千秋に待ったをかけた兄は、「妹が泣いているのを見ると心苦しい」と複雑な心境も明かした。

 松村雄と吉田夕は北京五輪出場枠を懸けて、世界選手権に出場。枠を得れば、代表決定戦で再び千秋と谷田のペアと争う。「まずは枠を獲るのが最優先。やるからには全力で取り組みたい」と松村雄が言えば、吉田夕も「チャンスをモノにして、しっかり枠獲りの仕事を果たしたい」と力を込めた。 

 ▽混合ダブルスの北京五輪への道 五輪の出場枠は10。日本選手権を制した吉田夕・松村雄組が出場する世界選手権で7位以内なら枠を獲得。ここで逃した場合は年内開催予定の最終予選に回る。吉田夕・松村雄組と昨年の日本選手権を制した松村千・谷田組で五輪代表決定戦を実施する。

続きを表示

2021年3月1日のニュース