五輪組織委 森会長の後任、選考検討委員会を設置「透明性のあるプロセスで」川淵氏は辞退

[ 2021年2月12日 18:48 ]

東京五輪・パラリンピック組織委の理事会と評議員会の合同懇談会で、辞任を表明する森喜朗会長(中央) (代表撮影)
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、理事会と評議員会の合同懇談会を開催。終了後記者会見を行い、辞任を表明した森喜朗会長の後任を選ぶ選考検討委員会を設置すると発表した。

 組織委の武藤敏郎事務総長が後任について「早急に決める必要がある」とし、選任手続きについて「会長選任は国民にとって透明性のあるプロセスでなければならない。選考の説明責任を果たすべきである」と、選考検討委員会の設置を報告。メンバーは理事会から1桁の人数で男女半々、アスリート中心にするとした。委員長は組織委の名誉会長を務めるキヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長CEOが務める。

 会見ではジェンダー平等を推進するためのプロジェクトチームを立ち上げると発表した。

 森氏は懇談会の冒頭、約15分間に渡ってあいさつ。「私の不適切な発言が原因で大変混乱をしてしまった。大事なことは、五輪を7月に開催することですので、準備のために、私がいるために妨げになってはいけない」と同日限りでの辞任を正式に表明した。

 3日、日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言。女性蔑視と取られて国内外で大炎上し、4日に謝罪、撤回したが、批判は収まらなかった。

 後任候補に挙がっていた元日本サッカー協会会長で選手村村長の川淵三郎氏(84)は懇談会後に取材に応じ「白紙に戻し、辞退する。新会長に最大の努力をしてほしい」と述べた。

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