白鵬、魁皇超え幕内最多880勝 わずか12年&72場所で突破

[ 2020年5月26日 05:00 ]

夏場所メモリー   白鵬(東横綱) 寄り切り 宝富士(西前頭1) ( 【2日目】16年5月9日 )

宝富士(右)を寄り切り、魁皇を超える幕内880勝目を挙げた白鵬
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 幕内通算勝利の記録更新が懸かった一番で、白鵬は厳しい攻めを見せた。平幕の宝富士に立ち合いで左から張って右でかち上げ。そこから突っ張って右四つに組み止めると、休まず出て寄り切り。魁皇を超える幕内880勝目を挙げ、「一つの話題になってくれればうれしい」と素直に喜んだ。

 直前の春場所は全勝なら魁皇に並ぶという状況で臨んだが、初日の宝富士戦で中途半端な立ち合いから黒星を喫し、記録達成は早々に夏場所以降に持ち越しとなった。節目の取組で巡ってきた因縁の相手。同じ過ちを繰り返さないのは大横綱たるゆえんだ。記録更新のスピードも驚異的で、魁皇が18年、107場所かけて打ち立てた記録を、わずか12年、72場所目で突破した。

 優勝回数、通算勝利も含め、白鵬は記録更新にこだわってきた。「日本で一番高い山は富士山。でも2番目に高い山は知らないでしょ?そういうことなんだよ」。越えるべき山があったからこそ、白鵬は貪欲になれた。

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2020年5月26日のニュース