高安「できる限りやろうと」出稽古で納得23番 復活期す鶴竜は15戦全勝

[ 2019年3月6日 16:17 ]

時津風部屋への出稽古で、不十分な右四つから逸ノ城(左)を攻める高安
Photo By スポニチ

 大相撲春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて、大関・高安(29=田子ノ浦部屋)が6日、大阪市東成区の時津風部屋へ出稽古した。同じく出稽古に来た平幕・逸ノ城(湊部屋)、時津風部屋の平幕・正代、豊山を相手に23番取って17勝6敗。「できる限りやろうと思った。いい稽古ができた」と納得の表情を見せた。

 強烈なぶちかましから左四つで組み止める相撲が多く、正代には5戦全勝、逸ノ城、豊山には、いずれも6勝3敗。226キロの逸ノ城に対しては相手十分の右四つから寄り切るなど、力強さが目立った。大きな相手と稽古したのは「体力をつけるため」だった。

 大阪入り後は兵庫県尼崎市の園田競馬場内にある田子ノ浦部屋で、元横綱・稀勢の里の荒磯親方と100番近く相撲を取ってきた。「番数ができるのはいいこと。体調をコントロールして、残り数日、いい稽古をしたい」とさらに調子を上げていく考えだ。

 この日は2場所連続休場から復活を期す横綱・鶴竜(33=井筒部屋)も時津風部屋に出向き、正代、豊山、出稽古組の宝富士とそれぞれ5番ずつ取って15戦全勝だった。慢性的な痛みを抱える右足については「相撲が取れない痛みじゃない」と話した。

 鶴竜の稽古を見た解説者の舞の海秀平氏(元小結)は、動きの良さを認めつつも「稽古したのはうるさい相手ではなかった。今日は一方的。攻められる場面がなかったから本当の調子は分からない」と指摘していた。

続きを表示

2019年3月6日のニュース