豆腐に隠された力とは? パワーアップ、身長アップ スタミナアップに効果あり

[ 2018年5月1日 05:42 ]

 日本の伝統的な食材の豆腐には秘められた力がある。体を大きくし、長い時間の運動にも効果があるのだ。新学期を迎えるアスリートキッズにぴったりだね。たくさんのスポーツ選手の指導をする「食のお姉さん」、公認スポーツ栄養士・吉谷佳代さんに「豆腐に隠された力」を聞いたぞ。

 成長や運動に必要な栄養分が、豆腐にはたくさん含まれている。アスリートキッズへの効果は大きく分けて3つ。吉谷さん、お願いします。

 (1)パワーアップ

 「豆腐にはタンパク質が多く含まれています。体を作る源になる栄養分ですね。牛乳にもタンパク質が含まれていますが、同じタンパク質でも性質が少し異なります。豆腐は植物性で牛乳は動物性。動物性タンパク質はすぐに筋肉になり、植物性タンパク質はゆっくりと筋肉になります。この二つを一緒に取ることで、筋肉を作る効果が長く表れます」

 (2)骨が強くなる

 「豆腐にはカルシウムも多く含まれています。特に木綿豆腐は、冷や奴1人前あたりの含有量が、絹ごし豆腐に比べて3倍近くあります。スポーツ選手は汗をかいてカルシウムが体の外に出てしまいます。それを補い、さらに身長を伸ばすためにも、豆腐を食べてカルシウムを摂取しましょう」

 (3)スタミナアップ

 「豆腐のタンパク質には、体の中の脂肪を燃えやすくするという効果があります。体に蓄えられている脂肪というエネルギーを消費させることで、持久力アップにつながります」

 食べてもおいしく、マーボー豆腐、お味噌汁など、いろいろな料理に使えるのも魅力だ。まもなく新学期。豆腐を食べて強くたくましい体をつくろう。

 ◆吉谷 佳代(よしたに・かよ) 管理栄養士、日本栄養士会体育協会公認スポーツ栄養士、フードコーディネーター。2001年徳島大医学部栄養学科卒。江崎グリコで健康食品開発やスポーツサプリメントの研究に携わった。現在はフリーランスのスポーツ栄養士として活躍。プロ野球・阪神、バレーボール女子JTなどのトップ選手を手がけるだけでなく、実業団からジュニア選手まで、幅広く栄養指導を行う。

 17年3月発行「スポニチジュニア」より

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