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フランクフルト長谷部 途中出場で現役生活に幕 本拠サポはスタオベ&大ハセベコールで労う

[ 2024年5月19日 00:32 ]

ドイツ1部最終節   Eフランクフルト2―2ライプチヒ ( 2024年5月18日 )

E・フランクフルトのMF長谷部誠
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 サッカーのドイツ1部(ブンデスリーガ)最終節全9試合が18日に一斉開催され、6位のアイントラハト・フランクフルトが本拠で4位ライプチヒと2―2で引き分け。欧州リーグ(EL)出場圏である6位を死守し、シーズンを終えた。今季限りで現役引退する元日本代表MF長谷部誠(40)は後半アディショナルタイムから途中出場し、サポーターからスタンディングオベーションで迎えられた。

 ドイツで17シーズン目を迎えた現役最年長のMF長谷部はダルムシュタットとの開幕戦で途中出場し、勝利に貢献するも出番は激減。それでも4月13日のシュツットガルト戦にスタメン起用され、リーグ歴代9位となる40歳86日での出場を果たした。そして試合後の同17日には記者会見で現役引退を表明。

 引退後について、クラブの公式サイトでは「引退後はアイントラハト・フランクフルトに残り、クラブ内でのコーチ職を担う予定である」としており、コーチ就任が濃厚に。長谷部は会見で今後について「まだ長くドイツに残ることを想像できます。休暇や親に会うために日本に帰国したり、ドイツでコーチライセンスの取得をしたいです」と指導者としての道を歩むことを示唆した。

 この日はチームが欧州リーグ(EL)出場圏を争っていることもあり出場が危ぶまれていたが、2―2の後半アディショナルタイムから同じくこの日が現役ラストマッチとなる主将のMFローデとともに途中出場。レジェンドの最後の勇姿を見届けようと詰めかけた大勢のサポーターからは拍手と大きな“ハセベコール”が送られた。

 今季は移籍後10シーズンで過去最低のリーグ戦出場8試合のみに終わったが、リーグ歴代9位の出場記録を40歳111日に更新。08年からウォルフスブルク、ニュルンベルク、Eフランクフルトでプレーし、日本人歴代最多ドイツ1部リーグ通算384試合出場という偉大な記録を残してスパイクを脱ぐことになった。

 ◇長谷部 誠(はせべ・まこと)1984年(昭59)1月18日生まれ、静岡県藤枝市出身の40歳。藤枝東から02年に浦和に加入。08年以降はドイツに主戦場を移し、08~09年にウォルフスブルクの初優勝に貢献。ニュルンベルクを経て14年からEフランクフルト。06年にデビューした日本代表では国際Aマッチ通算114試合2得点。主将として81試合出場は歴代最多。W杯は10年、14年、18年と3度出場。1メートル80、72キロ。利き足は右。妻はモデルの佐藤ありさ。

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