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新潟・奥村 初スタメン初ゴール スパルタ・三戸舜介を彷彿させる切れのある切り返しで相手DFかわした

[ 2024年5月16日 04:29 ]

明治安田J1第14節   新潟3-1横浜 ( 2024年5月15日    デンカS )

初スタメンで初ゴールを挙げた奥村
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 J1新潟は、ホームで横浜に3―1で逆転勝ちし、5試合ぶりの白星を挙げた。前半25分に先制を許したが、後半6分にFW鈴木孝司(34)の今季初得点で同点。2分後にFW谷口海斗(28)のゴールで勝ち越し、同37分にはMF奥村仁(23)がプロ初ゴールを挙げた。勝ち点16で順位は15位。次節は19日、アウェーで湘南と対戦する。

 技ありのゴールでネットを揺らし、一目散にサポーターの下へと走った。選手たちと抱き合って全身で喜びを表現。本来のポジションではないボランチでプロ初先発し、初ゴールもマークしたMF奥村は、負傷者が相次ぐチームの5試合ぶりの勝利に大きく貢献。「自分の特長も出てゴールもできて良かった」と声を弾ませた。

 トップ下などが主戦場で、ボランチは前節の浦和戦で途中出場して経験はしたが、「今までやったことはなかった」。それでも徐々に慣れ、時間が経過するにつれてパスを受ける機会も増えた。

 そこで「前を向いたら一気に局面が変わる」と意識。抜群のボディーバランスでターンを繰り返し、好機を演出した。

 前を向くことを常に意識してきた。序盤戦はベンチメンバー外になることが多かった身長1メートル68の背番号30は「自分は身長も小さい。みんなといかに違うことができるか」を考え、ゴールへ向かう姿勢を重要視。身長がほぼ同じで、瞬時のスピードを武器にした元日本代表の田中達也アシスタントコーチから「ボールを触らずに前に流してスピードで行ってもいい」とアドバイスをもらい、練習を重ねてきた成果が出た。

 後半33分から本来のトップ下の位置に入ると本領発揮。同37分にペナルティーエリア内で、元新潟のMF三戸舜介(スパルタ)を彷彿させる切れのある切り返しで相手DFをかわし、試合を決定づけるゴールをマーク。「最高の形で取れて良かった」とうなずく。

 MF高木やMF長谷川元らけが人が続出する中で、新戦力の活躍は大きく、松橋監督も「素晴らしいパフォーマンスだった」と絶賛する。「けが人も続いているので、チームを引っ張れるように頑張りたい」と奥村。手にした自信を武器に、次も勝利に導く。(西巻 賢介)

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