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【五輪最終予選】U23日本代表4大会ぶりアジア制覇!山田楓がV弾 GK小久保は神セーブ

[ 2024年5月5日 04:30 ]

パリ五輪アジア最終予選兼U―23アジア杯カタール大会決勝   日本1―0ウズベキスタン ( 2024年5月3日    ドーハ )

<U-23日本代表・U-23ウズベキスタン代表>優勝し喜びを爆発させるU-23日本代表イレブン(撮影・小海途 良幹)
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 8大会連続五輪出場を決めたU―23日本代表はウズベキスタンとの決勝を1―0で制し、16年以来4大会ぶり2度目のアジアの頂点に立った。後半アディショナルタイムにMF山田楓喜(22=東京V)が黄金の左足で決勝弾を決め、PKのピンチではGK小久保玲央ブライアン(23=ベンフィカ)がビッグセーブ。「切り札」と「守護神」が躍動し、アジア王者としてメダル獲得が期待されるパリに乗り込む。チームは4日に解散した。

 黄金の左足が火を噴いた。後半アディショナルタイム。MF山田楓にはコースが見えていた。「ボールを見て相手GKが足を出してくると分かったので股を狙った。試合を決める左足を自分が持っているのは分かっていた」。ペナルティーエリア手前から振り抜き、ゴール右へ。今大会2得点目は16年大会以来の優勝に導く決勝弾となった。

 昨夏から取り組む独自の“ゆるトレ”が実を結んだ。脱力しながら最大限の力を発揮する方法で「気持ち的には半分くらいの力だけど出せる力は120%」。短い助走でシュートを打てる。「キーパーは分かってても捕れない」と自信を示す。精度の高いFKも欠かせぬ飛び道具だ。同じポジションには久保建英も招集される可能性が高いが、簡単に譲るつもりはない。

 絶体絶命の危機を救ったのはGK小久保だ。1点リードもつかの間、直後にPKを献上した。それでも焦ることなく「自分の思った方向に跳べた」。迷わず体を右へ投げ出し、神セーブ。感極まった守護神は終了前から「皆が背中を押してくれたからセーブできた。感情的にぐっときちゃった」と涙腺が崩壊。こちらも五輪で招集見込みのGK鈴木彩艶に負けるつもりはない。

 22年前回大会準決勝では0―2で完敗したウズベキスタンに雪辱。アジア王者として68年メキシコ大会以来となる五輪メダルを目指す。序盤は相手の出足の鋭さに慌て、こぼれ球の争奪戦は後手に回った。だが残された課題も、裏を返せば「伸びしろ」と言える。五輪メンバー争いも既に始まっている。さらにたくましくなり、パリに乗り込む。

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