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なでしこJ池田監督、パリ五輪で「一番いい色のメダル」獲得へ重要な2つの準備 メンバー選考の難しさ語る

[ 2024年3月14日 04:45 ]

取材に応じた池田監督
Photo By スポニチ

 今夏パリ五輪出場権を獲得したサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の池田太監督(53)が13日、都内で取材に応じ、メダル獲得に向けたプランやメンバー選考について語った。

 先月末、北朝鮮とのアジア最終予選に2戦合計2―1で勝利し、パリ切符を獲得。池田監督は「2戦を戦って、しっかりと五輪の出場権を勝ち取れて良かった。ホッとした」と率直な心境を明かしつつ「ここからそんなに期間があるわけではないので、(五輪本番の)7月に向けて準備しなければいけない」と表情を引き締めた。

 今後は大きく2つの「準備」が求められる。まずは本番までのマッチメークだ。来月上旬に参加するシービリーブス杯で米国との対戦、続けてカナダもしくはブラジルと戦うことは決まっている。だが、5月下旬から6月上旬にかけて海外遠征での対戦相手は未定。同時期には欧州選手権の予選が行われており、マッチメークに難航する可能性もある。池田監督は今月20日にパリで行われる五輪組み合わせ抽選後の速やかな対応を見据え「ドローが終わり次第、中南米の国、もしかしたらアジアの近いところも含めて考えないといけない」と現時点での構想を語った。

 2つ目はメンバー選考だ。五輪の代表選手の登録枠は、昨年のW杯オーストラリア・ニュージーランド大会より5人も少ない18人となる見込み。大会規定のバックアップメンバーの人数は4人が想定され、負傷者との入れ替えのみで、一度入れ替えると戻すことはできない。不測の事態に備えるため「複数ポジションできる選手を入れないといけない」と選考基準に触れながら「ここから頭を悩ますというか、大変な作業になる。18人を考えるうえで、(選手を)試すのか、(戦術を)成熟させるために使うのか。選手選考も含めて考えないといけない」と慎重に語った。

 スタッフもW杯より限られた人数が予想され、役割の兼任などマネジメント面の準備も重要となる。「12チーム、各大陸のトップが出場する。FIFAランキングがどうこうとかなく、最初から厳しい、難しい試合が続くと思う」と指揮官。最善の準備で「一番いい色のメダル」獲得を目指す。

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