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負傷交代に涙も…バルサMFペドリは手術を回避 MFデヨングも“軽傷”とクラブが発表

[ 2024年3月4日 22:33 ]

バルセロナMFペドリ(ロイター)

 男子サッカースペイン代表でバルセロナ所属のMFペドリ(21)は3日の敵地ビルバオ戦(△0―0)に先発出場するも、前半終了間際に負傷交代。今季3度となる負傷離脱を覚悟したのか、悔しさで涙を流しながらピッチを去る場面があった。

 この場面についてスペイン紙マルカ(電子版)は「ペドリはピッチに身を倒れ込んだ時に全てを悟った。またしても右太腿を負傷してしまったため、涙を流しながらフィールドを去った。彼はバルサ移籍後、次から次へとケガをしてきたので、これがどういうことを意味するのかをよく知っている。近年彼を悩ませてきた“試練”をビルバオの地で再び体験することになった」と報道。このまま離脱となれば今季3度目となり、シーズンの半分以上を欠場する可能性を指摘した。

 一方、スペイン紙スポルト(電子版)では「ベンチで思わず泣き叫ぶペドリの映像は衝撃的だった。彼は今度同じ箇所に大きな怪我を負ったら手術を受けることになると警告されていた。実際1月に怪我から復帰して以来、いつもより左足を多く使っていた」と、手術のリスクが知らされていたからこその涙だったと持論を展開。それでも今回は手術を回避する予定になったと報じ「シャビ監督は今季終了までに再びペドリを頼りにできるかもしれない」と伝えた。

 さらにスポルト紙はMFペドリについて「スペイン代表として欧州選手権や東京五輪に出場したあの夏以来、怪我による試練に襲われている」と指摘。21年東京五輪後の21―22シーズン以降、今回が8度目の怪我となり、そのうち“6度”が筋肉系で「今季を含め3シーズンで60試合以上欠場した」と報じた。

 するとクラブは4日に公式ホームページでペドリの検査結果を「右大腿直筋の負傷」と発表。同じビルバオ戦で負傷交代となったオランダ代表MFデヨングについては「右足首の外側靱帯を負傷」と発表。2人ともチームを離脱することになったが“軽傷”のため6カ月以上の長期離脱にはならず。複数のスペインメディアは1~2カ月程度の離脱になるだろうという見通しを報じた。

 ペドリは17歳でバルセロナ移籍を果たすと、1年目から公式戦52試合に出場するなど主力として活躍。シーズン終了後は21年欧州選手権のスペイン代表メンバーにも選出され、準決勝進出に貢献。全6試合5試合もフル出場するなど延長戦を含め、628分以上プレー。ほぼ休みのないまま今度はU―24スペイン代表として東京五輪にも参戦し、準決勝で日本を撃破するなど銀メダル獲得に貢献。ここでも決勝までの全6試合に先発出場を果たす“鉄人”ぶりを発揮したが、シーズンフル稼働による懸念が地元メディアなどからも報じられていた。

 <ペドリ 21年東京五輪後の負傷>
 ペドリが東京五輪後、最初に負傷したのは20―21シーズン、9月の欧州CLバイエルン・ミュンヘン戦。左太腿の負傷で2週間程度の離脱と軽度だった。しかし、復帰初戦となった同じ9月の欧州CLベンフィカ戦でも2度目の負傷。またも左太腿の負傷し、今度は約3カ月間の離脱となった。

 22年4月の欧州リーグ準々決勝E・フランクフルト戦でも左太腿を負傷し、3度目の離脱。23年2月の欧州リーグプレーオフ、マンチェスターU戦では右太腿を負傷し、4度目の離脱。同年4月のAマドリード戦で復帰するも、約1カ月後のエスパニョール戦で負傷。5度目はクラブがケガの詳細について発表せず、復帰しないままシーズンを終えた。

 今季は8月のビジャレアル戦直前の練習中に右太腿を負傷。6度目となる離脱は2カ月以上、計12試合を欠場することになった。11月のRソシエダード戦から戦列復帰するも、12月のアルメニア戦から7度目の離脱。クラブは詳しい箇所に関しては明かさず「練習中、打撲による小さな筋肉損傷があった」と報告。その後、約3週間程度で復帰した。そして3日のビルバオ戦では右太腿を痛め負傷交代となるアクシデントが発生。これが8度目の負傷離脱となった。

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