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また魔の後半44分…東京V16年ぶりJ1勝利スルリ 前節も同じ時間に失点で浦和と1-1ドロー

[ 2024年3月4日 04:44 ]

明治安田J1リーグ第2節最終日   東京V1-1浦和 ( 2024年3月3日    埼玉 )

<浦和・東京V>後半、浦和・ショルツ(左から2人目)にPKでゴールを決められガックリの東京V・マテウス(右手前)(撮影・西海健太郎)
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 明治安田J1リーグが1試合行われ、東京Vがまたしても終了間際の失点で16年ぶりの勝利を逃した。前半42分に木村勇大(23)のJ1初ゴールで先制したが、後半44分にPKで追いつかれて1―1で浦和と引き分け。開幕戦の横浜戦も後半44分にPKで追いつかれて逆転負けしており、再び魔の時間帯でJ1の試練を味わった。

 前節と同じ1―0の後半44分だった。こぼれ球をクリアしようとしたDF山越が突っ込んできたDF大畑を止めようとして足が当たり、ファウルを取られてPK。ショルツに決められた。まるで逆転負けした横浜戦のVTRを見ているようだった。唯一違ったのは、その後を耐えて勝ち点1を手にしたこと。だが城福監督は、「後半も30分ぐらいまでは自分たちの時間だったが、守り切るというか、クローズするところが足りない」と厳しい表情を浮かべた。

 終始劣勢だったわけではない。手堅い守備でリズムをつくり、前半に許したシュートはわずか1本。前半42分に京都から期限付き移籍のFW木村がCKからのこぼれ球を右足で決めてJ1初ゴール。後半も組織的な守備は機能した。ただ、最後にJ1の怖さを味わった。16年ぶりの勝利がちらつきだした試合終盤。前節同様に交代カードを次々と切ってギアを上げてくる相手の攻撃を防ぎ切れなかった。山越が「J2だったら逃げ切れていた」と言えば、センターバックの谷口は「交代でパワーを加え、強度が落ちないのがJ1」と振り返った。サッカーでは試合の最初と最後の5分間を「魔の時間帯」というが、サッカーの怖さ、J1のレベルの違いを思い知らされた。城福監督も「クロスに体を寄せられたか。足を出す必要があったか」と痛恨のシーンを問いかけた。

 課題を突きつけられたが、シーズンは始まったばかり。主将のMF森田は「浦和は昨季4位と順位も上だった。アウェーの勝ち点1だし、悲観することない。来週につなげたい」と前を向いた。

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