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柏FW細谷真大 アルバレスと重なるオフ・ザ・ボール武器 タイトル奪取で海外移籍“解禁”

[ 2024年2月23日 04:40 ]

パリ経由で26年W杯出場を目指す柏・細谷
Photo By スポニチ

 【パリ五輪世代 憧れを超えろ⑩】アルゼンチンの通算3度目の優勝で幕を閉じた22年W杯カタール大会。柏のFW細谷真大(22)は、ある選手のプレーに目を奪われた。7得点で大会MVPに輝いた同僚のメッシに次ぐ4得点を決めたFWフリアン・アルバレス(24)だ。

 1メートル70と小柄ながら、最大の特徴であるオフ・ザ・ボールの動きでマークを外し、背後のスペースを狙って強烈なシュートを放つ。細谷はそんなアルバレスを「精神力は見ていて凄い。プレースタイルが似ている」と自身に重ね合わせ、今も所属するマンチェスターCの試合を頻繁にチェックしているという。

 昨季はキャリアハイの14得点。すっかりJリーグの顔に成長し、アジア杯の日本代表メンバー入りも果たした。パリ五輪最終予選も開催されるカタールでは、出場わずか46分で得点なしに終わったが、「足元に(ボールを)呼び込むところはまだまだ」と課題も見つかった。

 柏では昨年度の天皇杯決勝でPK戦の末に川崎Fに敗れてV逸。今冬にドイツ1部ボルシアMGから正式オファーが届いたが「アカデミーから背負ってきたこのチームでタイトルを獲りたい」と、海外移籍を一時封印。「アルバレスを見て、自分も早くあの舞台に立ちたいと強く思った」。パリ経由で26年W杯出場へ――。パリ五輪世代のエースの、今後のサッカー人生を左右する勝負のシーズンが、いよいよ幕を開ける。(垣内 一之)


 ◇細谷 真大(ほそや・まお)2001年(平13)9月7日生まれ、茨城県出身の22歳。柏の下部組織で育ち、19年に2種登録。トップ昇格した20年ルヴァン杯大分戦でプロ初得点、21年7月の横浜戦でJ1初得点。22年は8得点でベストヤングプレーヤー賞。昨季はキャリアハイの14得点。日本代表は23年のシリア戦で初得点。国際Aマッチは6試合1得点。1メートル78、76キロ。利き足は右。

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