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【アジア杯】槙野智章氏 右サイドが攻守で“機能不全” 菅原と伊東が縦関係になりすぎて生じた「迷い」

[ 2024年1月20日 04:43 ]

アジア杯1次リーグD組   日本1―2イラク ( 2024年1月19日    カタール・アルラヤン )

菅原由勢
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 【槙野智章氏 視点】チケットもソールドアウトで完全アウェーの雰囲気。その応援を背に向かってくるイラクの勢いや圧力をこらえ切れなかった。敗因の一つは失点してはいけない時間帯に失点したこと。試合の立ち上がり、前半終了間際。チームにとってダメージが大きかった。

 気になるのは菅原だ。今大会始まってから彼の良さが出せていない。攻撃のビルドアップや逆サイドでボール保持している時の立ち位置が低く感じる。同じ右サイドの伊東と縦関係になりすぎて、ボールを持った時に迷っているように映る。それが守備の状況判断や準備に影響を及ぼしている。2失点目につながるエアバトルでも、菅原ならばもっと人に強く当たることができた。本来は力のある選手。輝きを取り戻してほしい。

 チームとしてはボールを持っていない選手のフリーランニングの質が低く、本数も少ないと感じる。4得点したベトナム戦では互いの距離感が良かったが、それはフリーランニングの質が高かったから。ボールを持てる選手の質を高めるためにも、ボールを持っていない選手の走りは次戦のインドネシア戦へ向けて改善しないといけない。

 ただ個人的には、チームにとって前向きな黒星だと捉えている。チームは生き物で、いつかは負ける。W杯カタール大会でドイツやスペインの強豪国に勝った事実はあるが、ここで負けたことで自らを見つめ直す機会になる。いい意味で鼻をへし折られた。次、勝てばいいんです。(元日本代表DF)

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