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代表と札幌で共闘 稲本潤一から小野伸二へ惜別メッセージ 一度だけ褒められた特別な思い出

[ 2023年12月4日 06:00 ]

明治安田生命J1最終節   札幌0-2浦和 ( 2023年12月3日    札幌ド )

2002年W杯日韓大会。第17回大会H組<日本・ロシア>後半6分、先制ゴールを決めた稲本潤一・(右)(プレミアリーグ・アーセナルMF)は小野伸二(フェイエノールト・MF)と抱き合って大喜び

 ジーコジャパンで「黄金のカルテット」を組んだ元日本代表MF稲本潤一(44=南葛SC)が、本紙を通じて小野に惜別の手紙を寄せた。ともに世代別代表から日の丸を背負い、99年ワールドユースで準優勝するなど「黄金世代」と呼ばれた。欧州でもプレーし、15~18年には札幌で共闘。特別な関係だからこそ、忘れられない言葉があった。

 伸二へ

 現役生活、お疲れさまでした。伸二は同年代だけではなく、日本中のサッカーファンを魅了した天才プレーヤーということは、改めて言わなくてもと思いましたが、このメッセージを通して言わせてください。

 「まだまだ小野伸二のプレーを見ていたい」と多くのサッカーファンが願っているのと同様に、僕自身一人のサッカープレーヤーとしても同じ思いを持っています。それくらい伸二は大きい存在でした。

 伸二といえばスルーパスが印象的ですが、僕はボランチなので伸二からのパスを「受ける」側ではなかったですが、一度だけ僕がFWの選手に向けて出したスルーパスに「ナイス」と言われたことがあり、今でもその時のほんの短い一言でも褒められたことがうれしい思い出として残っています。それくらい伸二に褒められることは僕にとっても特別でした。

 ゆっくり休む暇もないと思うけど、家族との時間を大切にして、これからも伸二らしく第二のステージでも多くのファンを魅了し続けてください。(稲本 潤一)

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