東京V　16年ぶりJ1決めるPK決めた染野「緊張はした。でも自分がこのチームを助けたい気持ちあった」

J1昇格プレーオフ決勝   東京V1―1清水 （ 2023年12月2日    東京・国立競技場 ）

＜東京V・清水＞後半、PKでゴールを決め喜ぶ東京V・染野（右から2人目は清水・高橋）（撮影・西海健太郎）
Photo By スポニチ

　今季途中に鹿島から期限付き移籍で加入したFW染野唯月（22）が自ら獲得したPKを決め、チームをJ1昇格に導いた。「点を取れなかった時期もあったが、最後の最後、FWとしての仕事ができた」と胸を張った。

　後半終了間際、MF中原からのロングボールを受けた染野が持ち上がると、ペナルティーエリア内で相手DFからのタックルを受けた。「外か中か分からなかった」というが、PKの判定を見るや自らキッカーに志願。「緊張はした。でも自分がこのチームを助けたい気持ちがあったので蹴った」と、相手GKに弾かれながらもゴール右に決めきった。

　尚志高2年時に全国高校選手権で得点王に輝くなど鳴り物入りで鹿島に加入も出場機会に恵まれず、2度に渡って東京Vに期限付き移籍。昨季は16試合4得点、今季も18試合に出場し6得点と本来の実力を発揮しつつある。「やっぱり1試合通して試合に出続けることは鹿島ではできなかったが、東京Vで使ってもらえた。城福監督に感謝したい」と話していた。