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横浜 痛恨のスコアレスドローで連覇黄信号 顔面強打も強行出場の角田「ただ勝ちたかった。悔しい」

[ 2023年11月25日 00:35 ]

明治安田生命J1リーグ第33節   横浜0―0新潟 ( 2023年11月24日    日産ス )

前半、ボールキープする横浜・角田(撮影・白鳥 佳樹)
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 連覇を狙う2位の横浜は、ホーム最終戦で新潟と対戦。シュート20本と数多くの決定機をつくりながら、スコアレスドローに終わった。暫定ながら首位・神戸に勝ち点1差に迫ったが、神戸が25日の名古屋戦で勝利すれば神戸の初優勝が決まる。

 横浜は逆転優勝での連覇を狙い、最後まで相手ゴールに迫ったが最後まで2試合連続無失点中の新潟守備陣を崩せなかった。試合終了のホイッスルが鳴り響くと、選手はピッチに仰向けに倒れ込んだり、ぼう然と立ち尽くした。この引き分けが持つ意味を理解していた。

 前半47分にはFWエウベルからのパスを受けたFWロペスが左足シュートを放ち、同48分にはFWマテウスからの浮き球パスにロペスが頭でシュートを狙ったが、いずれも相手GKの好セーブに阻まれた。同49分にはマテウスがドリブルで切れ込んでシュートしたが、またも相手GKの再三の好セーブでゴールラインを割れなかった。

 後半6分にはエウベルがゴール前のこぼれ球に飛び込んでヘディングシュートを狙うも相手GK好セーブ。後半18分には元韓国代表MF南泰煕(ナム・テヒ)がミドルシュートを狙うも右ポスト直撃と最後までゴールに迫ったが、ゴールは遠かった。

 下顎(かがく)骨を骨折し、顎部分を保護する特注ヘッドギアを着用して強行出場しているDF角田は前半39分の空中戦で右目上を強打。右目が大きく腫れたため、最後は視界が遮られるヘッドギアを外して気迫のプレーを見せた。「(残りの試合時間が)20分を切ったところでど、目(の腫れ)も邪魔になってきた。それよりもただ勝ちたかっただけ。自分のことはどうなってもよかった。チームが勝てれば何でもいいと思っていた」と闘志をむき出しにしてチームをけん引した。しかし勝利にはつながらず「結果が全てのゲームだった。勝ちきることができなかったことに尽きる。攻め手もあったし、オーガナイズできていた中で点が取れず、こういうゲームを繰り返してしまっている。最後の最後に出てしまったのが悔しい。(焦りも)少なからずそれもあったと思う」と唇を噛んだ。試合後、右目上は大きく腫れていた。

 しかし、神戸が名古屋戦で引き分けか負けなら12月3日の最終節・京都戦に優勝の行方が持ち越されることになる。角田は「やっていることは間違っていない。今日も自分たちの形を何度もつくることができた。最後の落ち着きやアイデアのところは前の選手後ろの選手関係なくやっていかないといけない。後半なんかはあまり下から組み立てることができなくなった。自分たちのサッカーを貫きつつ結果も出さないといけない。勝つしかないので。全員が切り替えてやるしかないと思う」と言葉に力を込めた。

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