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田嶋会長、シリア戦中継なしで陳謝 放映権高騰に「夜中ですよ。何億もよこせと言っても…」

[ 2023年11月22日 02:13 ]

26年W杯北中米大会アジア2次予選B組   日本5―0シリア ( 2023年11月21日    ジッダ )

<W杯アジア2次予選 シリア・日本>会場を訪れたJFAの田嶋会長(右手前)(撮影・西海健太郎)
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 サッカー日本代表(世界ランク18位)は21日、26年W杯北中米大会アジア2次予選の2戦目でシリア代表(同92位)を5―0で下し、2連勝で勝ち点6とした。試合後、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(66)は日本で試合の生中継がなかったことについて改めて説明した。 日本代表・試合日程

 田嶋会長は連勝スタートに「まだ2試合ですから」としつつも、「アウェーは引き分けでもいいくらいだが、5―0で勝ったのは素晴らしい。実力があると改めて感じた」と話した。この日は昨年のカタールW杯開幕からちょうど1年にあたり「まちがいなくグレードは上がった」と代表の進化を実感。「予選は簡単じゃない。森保監督がよくコントロールしている。今日の試合も最初は良くなかったが、先制、追加点と理想的な展開」と満足げだった。

 日本国内で地上波、ネットでの中継がなかったことについて「(放送の)権利は向こうの協会にあって、それを売ったエージェントがどんどん価格を吊り上げようとしていたのは事実。最後いろいろな形で下げたみたいだが、日本のテレビ局のやり方は編成や放送枠やサーバーを確保するなど簡単なことではない。2日前に決まることは日本ではあり得ない。番組編成全部変えるのかっていう。そういうことが分かってるエージェントだったらよかった」と改めて説明。

 そして「放送できなかったのは申し訳ない」とサポーターに謝罪しつつも、「無理して金額を吊り上げていくことをやっていって、放映権の相場が崩れていってしまうのが良いとは思っていない」と放映権の高騰を疑問視。「今回(日本で放送されず)シリアの協会は(放映権料は)ゼロになった。PPVでどれぐらいいくか分かりませんけど。そういうところはAFC(アジアサッカー連盟)も考えていかないといけない」と懸念を示した。

 さらに「(放映権を)変に吊り上げたらゼロになっちゃうかもしれないよということになったわけですから。テレビ局はそれぞれの計算があったり時間帯があったりする。(キックオフが)夜中ですよ。それを何億もよこせと言ってもそれは出せないですよ」と語気を強めた。

 この日に66歳の誕生日を迎えた田嶋会長。「最高の誕生日。負けたらどうしようと思っていた」と代表の白星がなによりのプレゼントになった様子だった。

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