リバプール　同点弾ディアスが「パパに自由を」　誘拐された父の解放を求めるメッセージ

イングランド・プレミアリーグ   リバプール1―1ルートン （ 2023年11月5日    英国・ルートン ）

　ルートン戦で得点を決めたリバプールのディアス＝ルートン（ロイター＝共同）
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　リバプールのFWルイス・ディアス（26）がルートン戦でチームを敗戦から救う劇的なゴールを決め、母国コロンビアで誘拐された父親の解放を求めるメッセージを披露した。10月

　28日に両親を誘拐されたディアスは公式戦2試合を欠場。母はすぐに警察に救出されたが、父は戻らないままでクロップ監督からは復帰の時期を一任されていた。

　ルートン戦で3戦ぶりに復帰したコロンビア代表のストライカーは0―1の後半38分から出場すると、アディショナルタイムに右後方からのクロスに頭を合わせて試合を振り出しに戻す同点弾。笑顔を見せずにユニホームをまくり、アンダーシャツにスペイン語でしるした「パパに自由を」というメッセージを示した。
　
　試合後にはSNSであらためて「時間とともに苦悩が増している。絶望と不安は言葉で表現できず、父が家に戻るまで苦しみは終わらない。今すぐに解放するよう願う」と解放を呼びかけた。

　事件を起こした左翼ゲリラ民族解放軍（ELN）は2日に解放の意向を示したものの、その後は表だった進展がない。ディアスと家族にとっては眠れない日々が続くが、ピッチから去る際には金星を逃した敵地ルートンのサポーターからも拍手が送られた。