横浜FC、井上決勝弾で5戦ぶり白星　16位柏と3差…残留へ「厳しい状況には変わりない」

明治安田生命J1第30節   横浜FC1―0FC東京 （ 2023年10月21日    ニッパツ ）

横浜FC・四方田監督
Photo By スポニチ

　横浜FCは21日、ホームでFC東京を1―0で下し、5戦ぶりの白星を飾った。殊勲の一発を決めたのは、MF井上。前半32分、前線に飛び出し、マルセロ・ヒアンの落としをを前向きで受けると、最後は左足を振り抜き、相手DFに当たってゴールネットを揺らした。「うまく勇気を持って飛び出したことがまず良かった」。井上にとっては8月6日の神戸戦以来となる今季3ゴール目が、チームに貴重な勝ち点3をもたらした。

　守備陣も最後まで集中力を切らさなかった。後半12分の最大のピンチでは、永井が好セーブを披露。アダイウトンにDFラインの裏を突かれたが、ゴールを割らせなかった。「抜けてきた瞬間からファーストタッチを含めて、自分の間合いで防げたので、どこに打たれようが反応できたと思う」。終わってみれば、同神戸戦以来、8戦ぶりのクリーンシートを達成。この日、湘南がアウェーで京都に勝ったため、最下位脱出はならなかったが、前日に敗れた16位の柏との勝ち点差を3に縮めた。

　それでも厳しい戦いはここからも続く。「ホッとしている気持ちもありますけど、厳しい状況には変わりない」と井上。第33節にはホームで湘南との直接対決も残しており、四方田監督は「少しでもいい状態で当たれるようにとは考えているますが、目の前の試合で勝ち点3、または1を積み上げていくことが大事」と、まずは28日のアウェー札幌戦を見据えた。