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鈴木啓太氏 久保はどの位置に入っても輝ける

[ 2023年10月18日 04:44 ]

国際親善試合   日本2―0チュニジア ( 2023年10月17日    ノエスタ )

<日本・チュニジア>後半、突破する久保。この後、伊東のゴールをアシストした(撮影・西海健太郎)
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 【鈴木啓太氏 視点】久保は技術の高さでは日本代表でもトップクラスで、間合いの取り方や相手守備ラインの裏への抜け出しがうまい。2点目のアシストは緩急をつけたドリブルから広い視野を発揮し、遠めから入ってきた伊東をよく見ていて、いいパスを出した。判断のスピードが速いため、相手にプレスをかけられても一瞬で外せるし、イメージの幅が広がっている。

 攻撃の選手はエゴイスティックな部分も必要だが、今の久保はタイミングや仲間の動きを見てプレーしている。そのため周囲の選手を使う場面が増え、攻撃のスイッチを入れる役割を果たせている。所属チームでは右サイドが主戦場だが、どの位置に入っても問題なくプレーできていた。

 伊東は相手に対策される中でゴールも決めたし、自陣深くまで守備で戻って攻守にわたる貢献度は高い。ここ数試合のパフォーマンスを見ていると、もっと期待できると思う。

 選手の個々の能力は年々上がってきている。特にメンタルは素晴らしいと思う。「W杯でベスト8以上」という目標に向けて自信を持ってプレーしており、余裕が感じられる。トップ中のトップ以外との対戦では主導権を持って戦うという意思がはっきりしており、頼もしい。 (元日本代表MF)

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