J2首位町田が延期分の秋田戦で昇格王手へ　代表勢不在もFW中島「誰が出ても町田らしさを出す」

J2町田のFW中島裕希
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　J2首位の町田は14日、大雨の影響で延期された7月の延期分となるアウェー秋田戦に臨む。3位東京V、4位磐田との勝ち点差は7で、自分たちの力だけでリードを広げる絶好の機会。残り5試合で2勝すれば他チームの結果に関係なくJ1昇格が決まるため、勝てば自力昇格に王手をかける一戦となる。

　秋田戦はオーストラリア代表のFWミッチェル・デューク、U―22日本代表のFW平河悠（合流前に負傷し不参加）、FW藤尾翔太（合流後に負傷離脱）を欠く。同じく3人が不在だった9月の栃木戦は0―1で敗れ、加入直後で強行出場したFWアデミウソンもその後出場がない。選手層が試される一戦を前に、39歳のベテランFW中島裕希は「誰が出ても町田らしさをしっかり出せるように、積み上げてきたものを自信を持って出していく」と決意を示した。

　中島は今季リーグ戦こそ途中出場12試合で無得点も、歴代2位のJ2通算104得点を誇る。「あと5試合を死ぬ気で戦いたい」という中島が思い返すのは、前回優勝争いした2018年の苦い経験だという。最終節まで優勝の可能性を残しながら、結果的に勝てば優勝だった最終節東京V戦に引き分け4位。その試合にフル出場した中島は「勝たないと優勝できないと思い知らされた。他がどうこうではなく、自分たちでしっかり勝って昇格、優勝したい」と実感を込めた。

　堅守で首位を独走してきた町田だが、ここ2試合連続で3失点を喫し、9月以降の6試合で勝ち点6と足踏み状態。常に高い目標を掲げてきた黒田剛監督からも「あと1勝できれば、昇格はできると思う。なんとか勝ちたい」と本音がこぼれる。「われわれだけでなく、どのチームももがき苦しんでいる。なんとかあと1勝して勝ち点75に乗せられれば、精神的に楽になる。不安と背中合わせの試合だけど、自分たちがどう勝ち点を得ていくか、そこだけを考えていく」。大きな重圧の中で、指揮官は目の前の一戦に集中する考えを強調した。