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【Jトピ~データで読み解く】福岡MF紺野 チームの躍進支える前線への推進力

[ 2023年9月27日 06:00 ]

23日の柏戦でプロ初の1試合2得点を決めた福岡・紺野
Photo By スポニチ

 福岡は23日の柏戦に3―1の逆転勝ちで3連勝を飾った。この試合でプロ初の2得点を挙げたのがMF紺野和也(26)。卓越したスピードとテクニックで攻撃陣をけん引している。

 1点ビハインドで迎えた後半9分、相手ゴール前でMF前→MF金森→FW山岸とダイレクトパスをつなぐと、PA内に走り込んだ紺野がワントラップから左足で同点弾。続く2分後の同11分にはショートカウンターから山岸がつなぎ、抜け出した紺野が右足で豪快に決め初の1試合2得点をマークした。ダメ押しのチーム3点目も紺野のスルーパスから。全3得点に絡む活躍で3連勝に貢献した。

 紺野はプロで3年間過ごしたFC東京から今季福岡に完全移籍。本職の右サイドだけでなく、3―4―2―1布陣の2シャドーの位置でより攻撃的なプレーを求められ、結果を残している。

 相手選手を抜こうとする、仕掛けるプレーと定義される「ドリブル」は全選手6番目の79回、成功47回は4番目と上位。トラップした地点から次のプレー地点まで20メートル以上移動したボールキープを示す「キャリー」の成功42回は今季の日本人最多、成功率は95%と高く、前線への推進力が光る。

 他にもクロス70本、味方のシュートにつながるラストパス24本、スルーパス成功32本はチーム最多と、質の高いボールを送り攻撃陣を支えている。

 1メートル61と小柄ながら被タックル保持は19回で金森の20回に次ぐチーム2位。保持率は42%で金森の33%を上回るキープ力を誇っている。

 福岡は3連勝で勝ち点を44まで伸ばし、3位浦和の49まで5差に迫っている。紺野の活躍でさらに攻撃陣を活性化し、上位へ導けるか。期待が高まる。(データ提供・データスタジアム)

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