FC東京・渡辺凌磨　今季4ゴール目「今週、由紀さんとやっていた形…由紀さんにお礼を言いたい」

明治安田生命J1リーグ第28節   FC東京3―2鳥栖 （ 2023年9月23日    味スタ ）

＜FC東京・鳥栖＞後半、ゴールを決めるFC東京・渡辺（左）（撮影・西海健太郎）
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　FC東京のMF渡辺凌磨（26）が、23日のホーム鳥栖戦で今季4点目を決めチームの勝利に貢献した。1―2の後半14分、バングーナガンデの左足クロスをアダイウトンが頭で合わせ、そのこぼれ球を最後は左足でネットを揺らした。

　「今週、由紀さんとやっていた形でゴールが取れたので、由紀さんにお礼を言いたい」。クロス特訓を行っていたバングーナガンデ同様、ゴールは佐藤由紀彦コーチ（47）と練習していた形だったようで、背番号11は今後へ「これからもっともっとゴールを取れるようにしていきたいと思います」と意気込みを語った。
　もちろん、ゴールだけではない。この日は8連敗中だった苦手な相手に、前半から主導権を握られ、苦しい展開に。その中で発揮されたのが、渡辺の鋭い戦術眼だ。

　数的優位をつくられていた状況を「僕らのビルドアップに原因があると思っていた」という渡辺は、「（ボールの）失い方が悪いから、勝手に数的不利になってそういう状況をつくられていた。だから、なるべく僕が後ろに下がってボールを受けること」を心がけたという。

　そういった個々の判断も奏功し、マンマーク気味に守備を変えた後半はさらに威力を増した。「前から行ければ、というのを共通認識で、全員がそういう形でできたのが大きかったと思う」と渡辺。今季リーグ戦初の逆点勝ちに「今まで逆転勝利がなかったので、チームとして一つ課題をクリアした。自分たちの自信につながると思う」と先を見据えた。