×

代表戦士らしい攻撃への嗅覚! C大阪・毎熊が魅せた先制劇につながる縦パス「常に見るようにしている」

[ 2023年9月3日 06:00 ]

明治安田生命J1リーグ 第26節   C大阪3―0川崎F ( 2023年9月2日    ヨドコウ桜スタジアム )

<C大阪・川崎F>前半、パスを出すC大阪・毎熊(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 明治安田生命J1リーグは各地で7試合が行われ、C大阪はホームで川崎Fに3―0で快勝した。今季最長タイの3連勝で4位に浮上し、3位の名古屋に勝ち点1差と急接近した。日本代表に初招集されたDF毎熊晟矢(25)は右サイドバックでフル出場し、決定機を演出した。

 代表戦士の称号にふさわしい活躍を毎熊が随所に見せた。メンバー発表から招集までの最初で最後のリーグ戦。堅守はもちろん、自信にあふれる攻撃でより、らしさを光らせ、大勝に貢献した。

 「チームとしてみんなが同じ方向を向いて勝てた。個人的にも気持ち良く行けるので、ありがたいです」

 ハイライトは後半7分の先制劇だ。自陣右サイドへ戻るようにしてボールを保持しながら、ディフェンス2人を引きつけて敵陣中央のMF喜田へ縦パス。セオリーなら一度、後ろに下げる場面だが「あそこで前に付けるというのが大事かなというのは、サイドバックをやり始めている時から思っていること。常に見るようにしている」。ディフェンスを分断すると、右サイドのMF香川、MFクルークスへと渡り、クロスから最後はFWセアラが頭で合わせた。記録はオウンゴールとなったが、攻撃への嗅覚という背番号16の長所をいかんなく発揮した。

 大学全日本に選ばれたことはあったが、サムライブルーのユニホームに袖を通すのは初めて。8月31日のメンバー発表時には、ベクトルがこの試合に向いていたが、試合後には「サポーターの皆さんから“絶対にやれる”と声をかけていただいて“やってやるぞ”いう気持ちになった。ここからは100%、そっち(代表活動)に向けてやっていきたい」と闘志をたぎらせた。チームは後半27分にセアラが、同47分にはFW渡辺がそれぞれPKで追加点を挙げ、今季最長タイの3連勝。最高の弾みをつけて“マイク”が世界へ飛び立つ。 (北野 将市)

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

2023年9月3日のニュース