FIFAが女子W杯キス騒動のスペイン連盟会長に職務停止90日の暫定処分

女子W杯表彰式で金メダルを授与されたスペイン代表FWエルモソ（左）を抱きしめるスペインサッカー連盟のルビアレス会長（ロイター）

　国際サッカー連盟（FIFA）は26日、スペイン連盟のルイス・ルビアレス会長（45）に対し、暫定的に職務停止90日の処分を課すと発表した。

　同会長は女子W杯で20日にスペイン代表が優勝を決めた直後の表彰式でFWエルモソに対し、本人の同意がない状況で唇にキスをしたとしてFIFAの規律委員会が懲戒手続きに入っていた。同委員会の調査が終わるまで同会長はサッカーに関する国内外のあらゆる活動に関与できなくなる。

　自身の行為で批判を浴びたルビアレス会長は25日にキスに関してエルモソの同意があったとして辞任を拒否。スペイン政府が同会長の資格停止を求める法的手続きに入っていた。また、スペイン代表の優勝メンバー23人を中心にスペイン女子の選手会FUTPROが、会長が退任しない場合は代表戦をボイコットするとの共同声明を発表。連盟側はキスへの同意を否定したエルモソとFUTPROに対して法的な手段に出るとの意向を表明し、事態が泥沼化している。