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なでしこ 準々決勝の相手はスウェーデン!死闘延長PKで米国破る 守護神好セーブ連発

[ 2023年8月7日 04:55 ]

女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会決勝T1回戦   スウェーデン 0―0、PK5―4米国 ( 2023年8月6日    オーストラリア・メルボルン )

<スウェーデン・米国>PK戦の末に準々決勝進出を決め、喜びを爆発させるスウェーデン代表イレブン(AP)
Photo By AP

 2大会ぶりに8強入りした日本代表「なでしこジャパン」の11日の準々決勝の相手がスウェーデンに決まった。6日の決勝トーナメント1回戦で、前回大会3位のスウェーデンは史上初の3連覇を狙った米国と対戦し、延長を終えて0―0から突入したPK戦を5―4で制した。

 前回大会3位のスウェーデンが2連覇中の米国との激闘を、文字通り紙一重の差で勝ち抜いた。ヒロインはGKムショビッチだ。前半から相手のパワフルなシュートを浴び続けたが、何度も好セーブ。懸命に体を張って守り、延長でも女子サッカー大国の威信を懸けた相手の猛攻をしのいだ。120分間で21本のシュート中、枠内は11本。それをことごとく止めた27歳の守護神の奮闘がPK戦での勝利へとつながった。

 決められれば敗退の場面で、米国の5人目のキックは枠外に。逆にスウェーデンの7人目のフルティグが蹴ったボールはGKにはじかれたが、真上に浮いたボールがゴールラインをぎりぎり越えていた。フルティグは「(主審の判定まで)凄く長く感じた」と言い「全員がベストを尽くした」と笑った。

 W杯では過去4度表彰台に上がった強豪だが、優勝はない。21年の東京五輪では準々決勝で日本を3―1と退けたが、決勝のカナダ戦はPKの末、敗れ銀メダル。あと一歩で逃し続けた頂点へ、第一関門を突破し、次は4試合で14得点と乗りに乗っている日本とぶつかる。五輪メンバーだったフルティグは「日本は強い。厳しい試合になる」と油断なく話した。

 <米国 絶対女王に陰り>史上初の3連覇を目指しながら、16強で力尽きた。元NBAの名選手を父に持つFWロッドマンが豪快なシュートを放つなど主導権を握りながらノーゴール。PK戦では今季限りで引退を表明しているラピノーが失敗するなど、4強入りすら逃したことのない絶対女王の陰りが見えた。2度の優勝を誇るドイツが1次リーグで敗退したのに続き、11年、15年大会決勝で日本と対戦した好敵手も早々に去ることになった。

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2023年8月7日のニュース