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【Jトピ~データで読み解く】 「スタッツ3冠王」札幌MF金子 欧州の舞台へ 右サイドで攻撃部門圧倒

[ 2023年7月19日 06:00 ]

札幌・金子拓郎
Photo By スポニチ

 今夏もJ1から、多くの若手が欧州の舞台への挑戦を決断した。札幌MF金子拓郎(25)もその一人。Jリーグ公認データ「J STATS」でドリブルをはじめ攻撃の複数部門で上位にランクインする実力者が、間もなく海を渡る。

 金子はかつてFW三浦知良も所属したクロアチア1部ディナモ・ザグレブに移籍する。前橋育英から日大を経て、20年に札幌加入。3―4―2―1布陣で主に右ウイングバックとして今季は全21試合に先発し、フル出場に2分だけ足りない1888分間出場。チーム最多タイの8得点(PK3)、4アシストをマークしている。

 金子といえばドリブルが代名詞。「J STATS」でドリブルは単にボールを運ぶだけでなく「向かい合う選手を抜こうとする、横にかわしてシュートを打とうとするなどの仕掛けるプレー」を指す。今季は156回試みて102回成功、成功率は上位5人でトップの65%。回数2位の横浜FWエウベルは76回と半分以下で、金子の数値は規格外だ。21年は1位、22年は2位。今季も金子がシーズン終了まで最多を維持する可能性は高い。

 クロス109本も最多で、全て右サイドから右足で56本、利き足の左足で53本。どちらの足も使えるため、守備側はタイミングを読むことが難しい。20メートル以上ボールを運ぶキャリー45回も単独最多で「スタッツ3冠」。スルーパス60本は3位で成功率57%も高く、シュートにつながるラストパス35本も2位につけている。
 20~21年に川崎Fで同じドリブル系で圧倒的なスタッツを残した同学年のMF三笘薫は、武器をさらに磨き日本のトップ選手に成長した。金子もJリーグで見せた技術をそのまま発揮すれば、活躍に疑いの余地はない。
(データ提供・データスタジアム)

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