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J2首位・町田 最下位大宮に2点差逆転勝ち 黒田監督「全員で戦っていると実感」

[ 2023年7月1日 23:45 ]

明治安田生命J2リーグ第23節   町田3―2大宮 ( 2023年7月1日    町田GIONスタジアム )

<町田・大宮>後半、勝ち越しゴールを決め喜ぶFW藤尾翔太(左から2人目)ら町田イレブン
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 町田が2点差を跳ね返す今季初の逆転勝ちで、首位を走るチームの底力を示した。

 町田とは対照的に最下位で5連敗中と苦しむ大宮に、前半にまさかの2失点を喫した。それでも直後にFWエリキの4戦連発で1点を返すと、攻勢を強めた後半には途中出場のU―22日本代表FW藤尾翔太のシュートがエリキに当たりコースが変わる幸運な形で試合を振り出しに。そして同43分、左サイドのパス交換から最後は藤尾が右足を振り抜き、勝ち越し点となった。

 ここまで右サイドバックで全22試合に先発してきた主将のDF奥山政幸が、累積警告のため出場停止。2人の副将、MF下田北斗とDF太田宏介がキャプテンマークをつなぎ、勝利に導いた。後半30分から途中出場し、決勝ゴールの起点となった太田は「展開としてシンプルにクロスを上げてもチャンスにならないと感じ、藤尾選手に狭いエリアにもぐってくれればくさびを入れるからと話していた。その通りの決勝になって良かった」と、ベテランならではの読みが的中。「0―2は初めての展開だけど、いつも最後まであきらめない雰囲気を監督がつくってくれている」と指揮官に感謝した。

 暫定2位の大分とはこれで勝ち点8差。堅守を生かした得意パターンの先行逃げ切りとは違う劇的な勝利で、5日にアウェー大分戦、9日に国立でホーム東京V戦と続く上位との直接対決に弾みをつけた。黒田剛監督は「交代選手を含め、チーム全員で戦っていると強く感じた試合になった。ポジティブな状態で首位攻防戦を迎えられる」と成果を強調した。
 

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