なでしこ猶本　先輩から“助言”を守る「シロクマにはならない」

合宿の練習に参加した猶本（撮影・西海健太郎）
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　サッカーの女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会（7月20日開幕）に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」が27日、千葉市内で合宿をスタートさせた。初選出決定時に号泣したMF猶本光（29＝三菱重工浦和）は「発表の日はこみ上げてくるものはあったが、まだゴールではない。今度は優勝でうれし涙にしたい」と意気込みを語った。

　この日は21人が参加。コンディションを上げるメニューを中心とした約1時間半ほどの練習では終始笑い声が上がり「楽しく終わったな、という感じです」と感触を口にした。

　合宿前には15年大会の初戦で負傷した安藤梢（40）からアドバイス？も受けた。当時、離脱した安藤の代わりにシロクマのぬいぐるみがベンチに置かれたため「シロクマになるな」と言われたという。猶本は「ケガをしないように、ということを言ってくれた。私はシロクマにならないように気をつけます」と長丁場を乗り切ることを誓った。

　≪DF熊谷が主将≫池田監督がW杯でも主将をDF熊谷に任せる方針を示した。熊谷は11年W杯で優勝を経験し、17年から主将としてチームをけん引。指揮官は「このW杯は熊谷で戦っていくというのは、熊谷にもチームにも話した。ピッチ内外で中心となってまとめてくれると思う」と期待した。16強入りした前回19年大会を超えることを最初の目標に掲げ「一体感をつくっていきたい。勝ち上がるには必要だと選手も感じていると思う」と話した。