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チャナティップ移籍決断時の鬼木監督の言葉「チャナが笑顔でサッカーするのが見たい、と」送別会に350人

[ 2023年6月25日 21:32 ]

送別会に駆けつけた大勢のファンと笑顔で記念撮影するチャナティップ(前列中央)
Photo By スポニチ

 川崎Fからタイ1部のBGパトゥムへの完全移籍が決まったタイ代表MFチャナティップ(29)の送別会が25日に行われた。終了後、日本での最後の囲み取材に応じた“タイのメッシ”は、移籍を決断した際に鬼木達監督(49)とかわしたやりとりを明かした。

 「サッカー選手である以上はプレーすることが仕事で、自分が輝ける瞬間。僕もプレーして感動を与えたいし、自分の価値も高めたい。こういったことが移籍の決め手となった」とチャナティップ。鬼木監督には「オニさんが嫌いだからフロンターレを出るのではなく、プレーしたいからフロンターレを出て自分の価値を高めたい」と直接伝えたという。

 鬼木監督から返ってきたのは、「チャナが笑顔でサッカーするのが見たい」という言葉だった。「部屋を出るとき、オニさんは最後に、“チャナは自信を持ってプレーすれば誰にも負けない”という言葉をかけてくれた」と柔らかな笑みを浮かべた。

 送別会は川崎市内の「Ankerフロンタウン生田」で行われ、日曜日の夜にもかかわらず約350人のサポーターが集結。チャナティップはサポーターの手で胴上げされて4度宙を舞い、最後は一人一人と触れあって別れを惜しんだ。「僕はタイ人なのに、こんなにたくさんのサポーターが駆けつけてくれたことに感謝し、びっくりした。彼らの真の愛を感じ、本当にうれしかったです」と感謝した。

 日本では札幌時代も含めて17年から6年間プレー。Jリーガー人生を回想する質問には「遠く行きすぎた。言葉が出ない…」と瞳をうるませ、「Jリーグのレベル、プロフェッショナル、自分が経験したことを全て後輩たちに伝えて、これからタイのサッカーの力を底上げできるように頑張っていきたい」と力を込めた。

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2023年6月25日のニュース