神戸は3発快勝で2位浮上　大迫＆武藤弾で次戦“イニエスタ日本ラストマッチ”に弾み

明治安田生命J1リーグ第18節   神戸3―0福岡 （ 2023年6月25日    ベススタ ）

　福岡―神戸　後半、チーム2点目のゴールを決めた神戸・武藤（左）を祝福する大迫（共同）
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　やりたいことをやれなかった。逆に福岡にやられた。だが勝ったのは神戸。名古屋を抜いて2位に浮上させたのはエースのFW大迫勇也（33）だった。

　「福岡とやるときは先制が非常に大きな意味を持つ」。吉田監督が勝敗のポイントに挙げていた先制点が生まれたのは前半22分だった。相手のバックパスがずれて敵陣エリア中央で大迫が拾った。そのままドリブルで持ち上がり、右サイドを上がってきたFW武藤にパス。ゴール前に折り返されたクロスを右足で豪快に叩き込んだ。

　相手のロングボール戦術に苦しみ、押し込まれる展開が続いた。さらに雨でぬかるんだピッチ。状況は最悪に近かったが、この試合最初のチャンスをモノにした。J1得点ランキングトップのFWアンデルソン・ロペスに1差に迫る今季12得点目は、これまで海外リーグや日本代表として積んできた経験値が生きた瞬間だった。後半にはFW武藤嘉紀（30）が2得点。役者がそろい踏みした。

　次戦・札幌戦（7月1日）は今夏限りでの退団が決定している元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ（39）のラストマッチ。勢いは付けた。あとはレジェンドを最高の形で送り出すだけだ。