J3北九州MF野瀬　逆足の左で先制ゴール「思い切って振り切れた」　狙うはJ3得点王

明治安田生命J3第15節   北九州1―1長野 （ 2023年6月24日    ミクニワールド ）

先制点を決め喜ぶ北九州MF野瀬（41）
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　北九州がホームで長野と対戦。前半42分、MF野瀬龍世（23）の先制ゴールでリードを奪うも、最終盤の後半41分にセットプレーから同点ゴールを許し1―1の引き分けとなった。目前だった今季3勝目、初の2連勝は逃すも、3戦負けなしで最下位を脱出した。

　野瀬が目が覚めるようなスーパーゴールをたたきこんだ。
　主導権を握りながらもゴールネットを揺らせない展開が続いた前半42分、ボールを受けた野瀬はドリブルでペナルティエリア右まで持ち込むと、逆足の左を一閃。敵将・シュタルフ悠紀監督が「スーパーゴールだった」と舌を巻いた豪快な一撃をゴール左上に突き刺した。
　
　「思ったより相手のサイドバックと自分との距離感が、自分の間合いというか勝負できる形だったので、そこで思い切って足を振ったところが良かったのかなと思います。勝てなかったっていうのは悔しいところですけど、今年はまだ2点目で1点目よりはいいゴールだったかなと思います」

　仕留めたのは本来の利き足の右とは逆の左足だった。「右サイドは左で持ったほうが中も縦もいけるんで左を練習しています」。練習で重点的に磨いてきた左足が武器になったことに胸を張った。

　北海道生まれ。東海大付属札幌、札幌大を経て21年、J3八戸でプロ生活をスタート。今季から北九州に加入し、前線の起爆剤として存在感を発揮し、躍動感あふれるプレーで攻撃をけん引している。
　
　後半立ち上がりにも追加点のチャンスはあったが決めきれず「2点目、3点目を取れるチャンスもあった」と反省も口にした。ただ、チームは3戦負けなしとギアが上がってきており「間違いなく手応えは選手全員感じていると思います」と今後の巻き返しに手応えを口にした。

　今季掲げる目標は「J3得点王」。この日の得点が今季自身2点目でリーグトップの12点とは差があるが「正直まだ（リーグ戦が）半分終わってないですし、上とは離れてますけど目標は変えずにいきたい」と力を込める。

　「少し距離があってもどんどん足が触れたらいいなと思います。ゴールを取るだけじゃなくてアシスト、自分が動いてスペースを空けたりして貢献できたら」

　上昇の気配を漂わせるチーム。野瀬のゴールを生み出すパフォーマンスがチームを上位に導くカギになる。