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【Jトピ~データで読み解く】前半戦累計走行距離トップは鳥栖・河原 J1デビュー即フル稼働で攻守に躍動

[ 2023年6月21日 06:00 ]

鳥栖のMF河原創
Photo By スポニチ

 鳥栖がシーズン序盤の低迷から抜け出し、ここ6試合負けなしで前半戦を10位で折り返した。その中で今季J1初参戦となったMF河原創(25)が、全17試合にフル出場。持ち前のハードワークが光り、攻守でチームに欠かせない存在となっている。

 河原は熊本の下部組織で育ち、大津―福岡大を経由してトップチームに帰還。J3でプロ生活をスタートさせた。すぐに主力となり2年目にJ2昇格に貢献すると、昨季はJ2のフィールド選手唯一の全試合フル出場。J1参入プレーオフでも勝ち進み、J1昇格にあと一歩まで迫った。そして今季、近隣のJ1鳥栖に個人ステップアップとなった。

 熊本時代は主に1ボランチ、鳥栖では2ボランチの一角に定着。攻守の局面で広いピッチを縦横無尽に走り回っている。今季の累計走行距離223・033キロ(平均13・120キロ)は、C大阪MF奥埜博亮や名古屋MF稲垣祥ら、スタミナ自慢の猛者を抑えて全選手トップ。1試合の走行距離ランクでも昨季トップの横浜FW西村拓真に次ぐ3~6位を占め、上位10人のうち実に5人が「河原創」となっている。

 ボール回収能力に優れ、こぼれ球奪取63回はチーム最多。5秒未満でのリゲイン41回はリーグ2位で、前半戦最後の10日札幌戦でも同項目を5回マークした。前半27分には味方が縦パスをはね返された直後、縦につなごうとする相手に体をぶつけてすぐさま奪回。直後にも攻守がめまぐるしく入れ替わる中で、粘り強く相手ボールをはね返し続けた。

 攻撃時には果敢なスルーパスでチャンスを創出し、セットプレーのキッカーもこなす。昨季はボランチながらJ2最多の12アシストを記録した。今季前半戦のアシストは1回止まりも、シュートにつながるラストパスはチーム最多の14本。後半戦は前線との連係が深まれば深まるほど、アシスト量産が期待できるだろう。
(データ提供・データスタジアム)

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