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上田綺世やっと1号!FW歴代2位タイのスローペース 「とりあえずホッ」PKをゴール右へ

[ 2023年6月16日 05:20 ]

男子サッカー国際親善試合   日本6-0エルサルバドル ( 2023年6月15日    豊田ス )

<日本・エルサルバドル>前半、PKを決める上田(中央)(撮影・小海途 良幹)
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 日本代表は15日、豊田スタジアムでエルサルバドル代表と国際親善試合を行い、6―0で大勝した。

 生みの苦しみから、ようやく解放された。1―0の前半4分、FW上田がPKをゴール右へ決めた。ベルギー1部で得点ランク2位のストライカーが、代表戦15試合目というFWでは歴代2位タイのスロー記録で待望のA代表初ゴールを挙げた。

 「今日の試合もそうですし、今までも決めるチャンスはいくらでもあった。もっと決めなきゃいけないというのはありますけど、とりあえずホッとしました」

 ミスを見逃さなかった。ビルドアップの隙を突いてボールを奪うと、ゴールへ猛突進。焦った相手DFロドリゲスのレッドカードを誘発し、数的優位を生むことになった。ゴール後は一切表情を崩すことなく、現実をかみ締めた。

 ゴールへの思いは誰よりも強い。鹿島ジュニアユース時代、上田の世代は戦力的に苦しかったため、ボランチやサイドハーフなど守備も求められるポジションで起用されたこともある。

 当時指導した小笠原賢二監督は「指導者に要求されプレースタイルを変える選手もいた中、上田はかたくなに“僕はFWで勝負します”とこだわった」とその意志の強さを振り返る。

 1トップ候補の中で、数少ないポストプレーを得意とするタイプ。中盤に世界的なタレントがそろう森保ジャパンで、勝敗を分けるのはFWという自負がある。それだけに後半6分、VARの末にノーゴールと判定されたシーンには「オフサイドというのは準備不足。ゴールゲッターとしてそういうところを大事にしているので、修正していかないといけない」と反省も忘れなかった。

 自分の価値を最も示せると信じ続けたポジションで結果を出し、26年へと続くサバイバルレースで存在感を示した。

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2023年6月16日のニュース