森保監督、新布陣ズバリ　昨年6月以来の4―3―3　右サイドで生きた久保、堂安コンビ

男子サッカー国際親善試合   日本6-0エルサルバドル （ 2023年6月15日    豊田ス ）

＜日本・エルサルバドル＞試合後、サムアップする森保監督（撮影・西海健太郎）
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　日本代表は15日、豊田スタジアムでエルサルバドル代表と国際親善試合を行い、6―0で大勝した。

　押し込む展開が予想されるアジアでの戦いも見据え、森保監督は「今後、いろいろな戦いをする中で一つのオプションになる布陣」として昨年6月の親善試合パラグアイ戦以来の4―3―3布陣を選択。引き気味のエルサルバドル相手に複数の攻略の糸口を用意した。

　左サイドの三笘が警戒される中、右サイドで新たな配置になった久保、堂安コンビが生きた。前半42分、堂安が右サイドを駆け上がった菅原のチャンスを演出。三笘が下がった後半15分には久保が中村敬の初ゴールをお膳立てした。左が手詰まると右で攻撃を構築するという「戦術的チャレンジ」で大量得点。久保、堂安ともにゴールも決め、森保監督は「チャンスにも数多く絡んでくれた」と2人の共存にも手応えをつかんだ。

　一方的な展開となった後半には「試合前のプランではなかった」という交代策で新たな戦力もテスト。右サイドバックに相馬や代表2試合目となった中村敬、追加招集となった伊藤敦を積極起用。「経験の浅い選手に自信を持ってもらおうと起用した」と相手の思わぬ退場劇が日本の底上げにもつながった。

　W杯カタール大会のコスタリカ戦は球を保持しながら得点できず、一瞬の隙を突かれて敗れた。指揮官はエルサルバドルをコスタリカに似た相手と分析していたが、押し込む展開で勝ち切ったことは収穫だった。

　今回の親善試合から英高級ブランド「ダンヒル」の23年公式スーツに身を包んでピッチに立った。20日のペルー戦での連勝に向けて「すべての面でレベルアップしないといけない。しっかり準備して戦いたい」と再びネクタイを締め直していた。