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久保「やりたい放題だった」 第2次森保政権初勝利は6発大花火 エルサルバドルに大勝

[ 2023年6月16日 05:30 ]

男子サッカー国際親善試合   日本6-0エルサルバドル ( 2023年6月15日    豊田ス )

<日本・エルサルバドル>前半、久保のゴール(撮影・小海途 良幹)
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 日本代表は15日、豊田スタジアムでエルサルバドル代表と国際親善試合を行い、6―0で大勝した。第2次森保政権3試合目で初勝利。FW久保建英(22=Rソシエダード)が代表初アシストを含む1得点2アシストの活躍で攻撃陣をけん引した。19年6月9日にA代表デビューを果たしたエルサルバドル戦で4年間の成長を見せつけた。20日はペルー代表(パナスタ)と対戦する。

 猛攻の主役を演じた久保は、やはり絵になる男だった。「今日はやりたい放題だった」。2―0の前半25分。三笘がペナルティーエリア付近で相手ボールを奪取すると、そのボールを受けた久保は冷静だった。確率が高いと判断したゴール右へ左足で流し込み「あれが一番自信あるところ。オッズ通りかな」と笑った。

 A代表初ゴールを決めた昨年6月のガーナ戦以来となる通算2点目。アシストの三笘と2人で抱き合い「皆さんからしても表紙(1面)にしやすいんじゃないですか?」と全てが計算通りだった。

 猛攻開始の合図は久保の左足だった。MF三笘の突破から獲得した左サイドでのFK。左足でゴール前に鋭いクロスを送ると、ピンポイントで谷口の頭に合わせ、試合開始からわずか52秒で先制点を演出した。これがA代表通算24試合目で初アシストとなった。後半15分にも自らのドリブル突破から中村敬のゴールをアシスト。3月の代表活動では新型コロナウイルスの陰性が確認できずにチーム合流が遅れ、先発出場はなし。2戦目のコロンビア戦に途中出場しただけと不完全燃焼に終わったが、後半20分にベンチに退くまで右サイドで圧倒的な存在感を示した。

 4年前にA代表デビューを果たしたエルサルバドルとの再戦。スペイン挑戦4季目の充実ぶりがピッチにも表れていた。今季はリーグ戦35試合に出場し、9得点4アシストはいずれも自己最多。カップ戦でも2アシストを記録した。バルセロナやRマドリードと対峙(たいじ)しても「勝てる相手だと思って今年はやっていた」という自信が迷いなく足を振り切らせている。

 3月の代表活動では空き番号だった背番号10は「つけたい」と意思表示したが、堂安に譲り、自身は背番号20に決定。「10番が無理だったので、誰もつけなさそうな20番でいいかな。結果が出ていることが一番なので」。10番でなくてもこれぞ司令塔にふさわしい活躍。今月4日には22歳の誕生日を迎え、円熟味を増している久保が代表に欠かせない存在であることを証明してみせた。

 《データ》
 日本は中米のエルサルバドルに6―0で快勝。日本が国際Aマッチでアジア以外の国から6得点以上は14年11月14日ホンジュラス戦6―0、16年6月3日ブルガリア戦7―2に次ぎ3度目。ともに今回と同じ豊田スタジアムだった。

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