×

川崎F・横断幕問題受け、吉田社長が浦和戦前に異例のあいさつ

[ 2023年4月23日 17:14 ]

<川崎F・浦和>サポーターに話をした後、一礼する川崎Fの吉田社長(撮影・西海健太郎) 
Photo By スポニチ

 川崎Fの吉田明宏社長が23日、ホーム浦和戦の前にサポーターの前で異例のあいさつを行った。

 今月5日のルヴァン杯浦和戦後、サポーターが「地域密着は後回し 功労者は次々と辞めていく 吉田、富士通体制の事業方針はこのままでいいのか?」など横断幕を掲示。川崎Fが最も大事にしてきた域貢献活動についての抗議を受け、8日に吉田社長はクラブの公式ホームページで声明を発表していたが、改めて対面でサポーターと対話した。

 約2週間、社内でも多くの対話を重ねたという。あいさつの後に取材に応じた吉田社長は「地域密着、地域貢献がフロンターレの一番のベースとなる。しっかりやっていこうというのは社員の総意。地域担当に任せるのではなく、社員全員で街に出て行こうという決意を固めた。サポーター、ファンの皆さんと一緒に街に出て、フロンターレに一体感を持たせていくことが大事ということで、そのお願いをした」と明かした。

 17年のリーグ優勝以来、会社としての規模が拡大し、クラブが地域とともに成長するまでの苦労を経験したことのない新しい社員も多く加わった。さらに対面での接触が難しい新型コロナウイルスが、地域に足を運ぶ回数を少しずつ遠のけていってしまったという。「あのメッセージを受けて我々がどう変わっていくかということが大事。これをいい機会に会社自体が変わっていけばいい」と吉田社長。既に、古くからクラブに携わる社員を地域貢献活動を統括する社長補佐とする新体制もスタートしている。

続きを表示

2023年4月23日のニュース