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浦和快勝 興梠 新装しても埼スタ男!“こけら落とし”で会場最多得点63に伸ばす

[ 2023年4月16日 04:45 ]

明治安田生命J1リーグ第8節   浦和4―1札幌 ( 2023年4月15日    埼玉 )

試合後、サポーターの声援にこたえる浦和・興梠(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは9試合が行われ、浦和はホームで札幌に4―1で快勝した。3月4日のC大阪戦から6試合負けなしで、勝ち点を16に伸ばして4位に浮上。芝生の張り替えなどを行った新しい埼玉スタジアムでの初戦で、FW興梠慎三(36)が1―0の後半38分にPKで貴重な追加点を挙げた。埼スタでの得点は20年10月のC大阪戦以来で、同会場での最多得点を63に伸ばした。

 J1今季最多の3万8574人が詰めかけた今季初開催の埼スタ。雨中でも熱狂的な声援がピッチに降りしきり、さらに期限付き移籍で昨季所属した古巣戦という環境で興梠の心が大きく動いた。獲得したPKでキッカーのDFショルツに志願し、蹴る権利を譲ってもらった。ゴール左に決めて、これが同会場の最多得点を更新する63ゴール目。満面の笑みが、特別なスタジアムに咲いた。

 「蹴ることはないだろうと思っていたが、蹴りたくなった。札幌が相手だったからかもしれないし、埼スタで、全員に注目されている中で蹴るPKは気持ちいいものがある」。ただ、「PKはショルツが蹴る」というチームの決まり事を破って「決められて良かったが、試合後に監督に怒られてしまった。次からはショルツに任せたい」と苦笑いした。

 前半34分には前線へのロングボールに反応し、相手DFを引き連れながらドリブル。前にGKしかおらず抜け出せばほぼ1点というシーンでファウルを誘い、相手の一発退場で数的有利をつくった。常に相手の急所を狙う動き出しは、大ベテランならでは。応援歌の通り、まさに「浦和のエース、興梠慎三」だ。

 これでチームはリーグ戦で6試合負けなしで4位浮上。公式戦では黒星が9試合ついていない。新装・埼スタでの初戦で快勝し、今月末からのACL決勝へ弾みをつけた。 (古田土 恵介)

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