品川CCセカンド・槙野智章監督　2戦目で監督初勝利「選手の時の高揚感とは違う」

公式戦2試合目で監督初勝利を挙げ、選手とハイタッチする品川CCセカンド槙野監督（右）
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　昨季限りで現役引退した元日本代表DFの槙野智章氏が指揮する品川CCセカンドは16日、神奈川県社会人サッカー2部リーグでFC　Girasoleと対戦。5―0で快勝し、監督2戦目で初勝利を挙げた。

　スペリオーレFCと対戦した9日の監督初陣は1―1で引き分けだった。2戦目で監督として初勝利を挙げ「開幕戦で勝てれば良かったけど、現役の時も引き分けを生かすために次の試合がどれだけ重要か分かっていた。まず勝てたことは良かった。選手の時の高揚感とはまた違う。選手は結構（勝利に）浸れるけど、監督は勝った中でももっとやれることがある」と笑顔。また、途中出場の選手が次々に得点に絡んだことに「監督は観察力が大事。今日、途中から出た選手で（9日の）1節目に出なかった選手がいる。メラメラしているのはわかっていた」と采配的中にしてやったりの表情だった。

　3月の監督就任当初から最大で週4回チームを指導。「自分がやりたいサッカーをどうやったら言語化して選手に落とし込めるか」をテーマに指導してきた。「黒子に徹する」との意味合いで試合では上下黒のスーツ姿で指揮する。この日の試合前日は深夜3時まで海外サッカーの解説を行うなど、多忙な合間を縫って監督業を行っているが「（就任直後は）ボール回しのウォーミングアップも2、3本しかボールをつなげなかったし、ポゼッションもできなかった。1対1の局面も緩かったし、いろんなところで強度を出したり、決めごとを決めたらここまでできた。選手もチームも凄く成長している。（ロングボールを蹴っていた）去年と真逆のサッカーをしている」と成長に目を細めていた。