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東山 大津との“盾×盾”対決制しV王手だ 福重監督「国立で喜んでいる場合じゃない」

[ 2023年1月7日 06:00 ]

PK戦の末、4強進出を決めた準々決勝の勢いで決勝進出を狙う東山イレブン(撮影・沢田 明徳)

 全国高校サッカー選手権は7日、国立競技場で準決勝2試合が行われる。東山(京都)は大津(熊本)と対戦。今大会1失点同士の“盾×盾”対決を制し、初優勝へ王手をかける。卒業後の今春、ボルシアMG入りするFW福田師王(3年)擁する神村学園(鹿児島)は岡山学芸館と対戦する。

 相手は高校年代最高峰の高円宮プレミアリーグで戦う大津。対して東山はカテゴリー的には2つ落ちる関西プリンス2部リーグだ。だが臆することはない。オンライン取材に応じた福重良一監督は「選手たちには国立で喜んでいる場合じゃないと伝えた」と語気を強めた。同校初、京都府勢としては12年度大会以来10年ぶりの決勝進出を見据えた。

 積み上げてきた自信がある。大津は準々決勝でインターハイ王者の前橋育英を破っているが、東山も京都府大会前に行った練習試合でMF阪田の得点などで勝利している。互いに今大会1失点の堅守。指揮官は「1点の重みはすごくある」と口にするが「1点で試合が大きく動く場合もある。1点を失っても動揺せず、1点を取っても安心せずにプレーしないといけない」と打ち合いになっても引かない構えだ。

 同校OBの日本代表MF鎌田の存在は「努力次第で自分たちもできるんじゃないか」(福重監督)と刺激を受けている。偉大な先輩に追いつくためにも、掲げる「日本一」の目標は譲れない。

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2023年1月7日のニュース